こんにちは!英語学習を楽しみながらコツコツ続けている Ko(@lets_eigo)です。
2023年度の放送から『ニュースで学ぶ現代英語』を聞き始めました。
これまで『ラジオ英会話』、『英語のハノン』、オンライン英会話で主に学習してたんですが、先日たまたま気分転換に『ニュースで学ぶ現代英語』を聞いてみたら、すごくハマってしまったんですよね。
それ以来、時間が許す限りできるだけ『ニュースで学ぶ現代英語』も聞いています。
では、一体この番組のどこにハマったのか?
私がこの番組で気に入っているポイントを紹介したいと思います。
全て無料で学習できる
他のNHK語学講座と違って、この番組にはテキストがありません。
じゃ、番組を音声で聞くだけ?かと言うとそうではなく、公式Webサイトに番組で使われるニュース映像、英文、和文、学習ポイントが一通り掲載されていて、誰でも自由に見られるようになってるんです。
つまり、必要なものが全て無料で提供されていて、ネットに繋がる PC やスマホの環境さえあれば、誰でもどこでも学習ができるわけです。なんて太っ腹!
しかも、このページがまたよくできてるんです。
ニュースの英文は一文毎にネイティブ音声と詳しい解説が確認できるボタンが付いていて、細かく、ピンポイントに学習が進められます。これだとスマホの小さい画面でも学習しやすいし、すき間時間を活用するにもピッタリです。
これが無料で使えるなんて、利用しないのはもったいなく思えるレベルのコンテンツです!
最新ニュースをテーマに学べる
「現代英語」とは、世界で実際に使われている英語です。最新の英語ニュースを通して、生きた英語を身につけましょう。日本や世界の動きも学べる一挙両得の講座です。
ニュースで学ぶ現代英語 | NHKゴガク
番組サイトで上記のように説明されているように、取り上げられるニュースは、全て NHK WORLD-JAPAN で放送された実際のニュースを元にしたものです。
世界で起きている出来事や最新のキーワードと合わせて英語を学べる、まさに現代英語=生きた英語を学べる番組なわけです。
私はオンライン英会話もやってるんですが、海外の方と会話をしていると、
- 世界で起きているニュースを知っている
- 国名、地名、組織名、人名、最新のキーワードなどを英語で言える
- ニュースに対して自分なりの意見を言える
といったことが当たり前のように求められる場面にしばしば遭遇し、その都度自分の不勉強さであったり、自分の意見を言うことの難しさを実感します。
日頃から英語のニュースに触れることは、そういったグローバルな力を培うことにも繋がるはずです。
ボキャブラリーが増える
前述のように、世界の最新ニュースを聞くことで国名、地名、組織名、人名、最新のキーワードを始め、同じニュース内でのパラフレーズ(単語や表現の言い換え)、ビジネス英語らしい言い回しなど多くの語句を学べます。
私の英語レベルが高くないのもありますが、放送を聞く度に私のノートは学んだ単語やフレーズのメモだらけ😆。覚えきれないほど新しい情報を毎回学んでいます。
この番組を聞き続けたら、1年後きっと自分のボキャブラリーはものすごく増えているはず。そんな期待とワクワクを感じさせます。
色々な英語に触れられる
ニュースを読み上げているのは、NHK WORLD-JAPAN News のアンカー(anchor=ニュースキャスターのこと)の方々で、日によって登場する方が変わります。
「NHK のアナウンサー」と聞くと、誰にも分かりやすく教科書的なスピーキングをイメージしますが、どのアンカーさんも個性的!
いかにもきれいな英語を話す方もいれば、ジェットコースターのように抑揚の効いた話し方をする方がいたりして、これが楽しい。
また、番組出演者の米山明日香先生(月〜水担当)、伊藤サム先生(木、金担当)、トム・ケインさん、秀島史香さんらも、放送中に英語を話されますし(秀島さんの頻度は少ないですが)、ニュースによっては登場するインタビュイーの英語も聞けたりします。
つまり、番組を聞くことで様々な英語に触れられるんです。
「英語は世界の共通言語」と言われますが、現在、英語話者の大部分が非ネイティブで、世界中にはローカライズされた個性的な英語を話す人たちが大勢います。
色々な英語に耳を慣らしておくことは、生きた英語を学ぶ上で欠かせないことかと思います。
スラッシュリーディングが練習できる
ニュース英文がスラッシュリーディングのスタイルで解説されるのもこの番組の特徴です。
スラッシュリーディングとは、英語を英語の語順のまま理解するため、意味の区切り単位で読んでいく方法です。
例えば、下記は2023年4月4日(火)の放送に出てきたニュースのリード文です。
Visitors to Japan often say one of the biggest obstacles to navigating the country is the language barrier.
インバウンド回復見据えた翻訳システム – ニュースで学ぶ現代英語 | NHKゴガク
(海外から)日本を訪れる人は、日本を旅するうえで最も大きな障害の1つが言葉の壁だとよく言います。
英語と日本語は語順が違うので、上記和文のように日本語らしく訳そうとしたら、”Visitors to Japan often say one of the biggest obstacles to navigating the country is the language barrier.” と文を最後まで読み終えないと訳せません。
これだと読むスピードは上がらず、またリスニングでもどんどん先に進む話に付いていけません。
そこで、スラッシュリーディングでは、下記で赤線が引かれている意味で区切ったまとまり単位で、文の頭から理解していきます。
日本人には慣れない方法ですが、このテクニックを身に付けると英文を読むスピードが格段に上がるそうです。
実は私、この番組で初めてスラッシュリーディングを体験しましたが、確かに今までより理解するスピードが上がる実感があります。
今までは愚直に訳すことに慣れきってしまってたので、まず一文を読み終えてさあ訳そう、あれっ始めの方何だっけ?もう一度頭から読み直そう・・・みたいな、ダラダラと明らかに時間がかかる読み方をしていました。
この方法ならそういう無駄な行ったり来たりを確実に減らせます。
それに、前から後ろへ文を構成していく英語の仕組みにもかなっている方法ですよね。
私が3年ほど聞き続けている『ラジオ英会話』で講師の大西先生が英語の「説明ルール」、つまり「大切なことは先、説明は後回し」という英語のリズムについてよく話をしてくれますが、英語は始めに大事なこと(例えば、主語+動詞)を述べ、あとは後ろに修飾語句をいくつも繋げていく、そんな構造を持った言語です。
スラッシュリーディングをすることで、今までぼんやりと理解していた英語のリズムが、ああこういうことかも…と以前よりくっきりした形として理解が深まった気がしています。
ちなみに、この番組ならではのスラッシュリーディングを体験するには、前述の番組サイトだけでなく必ず放送を聞いてみてください。米山明日香先生、伊藤サム先生お二人の解説を聞いているだけで自然とスラッシュリーディング頭になれるような進め方が絶品なので、まずはそれで慣れるのがオススメです。
各技能まんべんなく力を付けられる
ニュースを読んだり聞いたりすることでリーディング、リスニングスキルに効果がありそうなことはすぐ想像できますが、スピーキング、ライティングにも効果が期待できると思います。
伊藤サム先生が担当する木、金曜日は、「反訳トレーニング」という日本語訳から英語に訳す練習コーナーがあります。
反訳トレーニングは、前述したスラッシュリーディング形式で区切った意味毎に訳していくのがポイントで、これが英語らしい語順で英作文するよい練習になるんです。
また、私はたまに Lang-8 で英語日記を書いたりしてますが、その時にこの番組で覚えた単語やフレーズを使ったりもしています。
ニュースに出てくる英文は、変わった言い回しや豊富なパラフレーズなど表現も豊かなので、自分の稚拙な英文がちょっとグレードアップする感じで書いてて楽しいんですよね。
番組進行のテンポが良い
無駄な間や説明がなく、キビキビとテンポよく番組が進行されます。
そのおかげで、15分という短い時間にも関わらず学びがギッシリ詰め込まれ、聞き終えた後の充実感がすごい。
スキマ時間に多くのインプットをしたい現代人向きの番組とも言えるんじゃないでしょうか。
個人的に、エンディングの “Thanks for joining us today. See you next time!” でサラッと番組が終わる感じも好き😊
番組の雰囲気が好き
うまく伝えるのが難しいんですが、番組全体に漂う大人な雰囲気がまた良きです。
米山明日香先生の月〜水は、おしゃれなカフェでアフタヌーンティーをしながら語らっているような。
そして、伊藤サム先生の木・金は、大学のゼミ室で和やかな雰囲気で雑談しているかのような。
日常生活からちょっと背伸びした知的空間に足を踏み入れているような特別感を感じられる15分間なのです。
人によって感じ方は違うと思いますが、私は大好きなんですよね。
おわりに
他にもまだお気に入りポイントは色々あるんですが、長くなってきたので、またおいおい追記したいと思います😅
私は NHK の回し者じゃないですが、この番組が今後も長く続くと嬉しいので、もしこれを読んで興味を持った方がいたらぜひ聞いてみて欲しいです!
追記:学習方法について
「ニュースで学ぶ現代英語」をどのように学習しているか以下の記事に書いてみたので、興味のある方は合わせてご覧ください。
I’ll keep reaching for the stars! See you later!
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!